こんにちは.久しぶりに石松がブログを書かせて頂きます.
少し前になりますが,7月16日にリニューアルオープンのご案内をさせて頂きました.
なかなか画面上ではどこが変わったのかよく分からないところもあるかと思いますのでごリニューアル箇所を順に説明させて頂きたいと思います.
リニューアル箇所1:屋根のサイン
よくある話なのですが,コンペの際,応募者は,実現できるであろう最大限の内容をプランに盛り込みます.それはなんとかここまでは実現できるはずだというレベルです.「できるはずだ」が曲者で,この屋根サインもその一つです.提案の段階では「できるはずだ」と意気込んでドローイングに描いたもののどうすればいいのかと思案しているうちに時間は経ち,集落の方々からも「このサインもつくんだよねー」と楽しみにして頂くのですが,私としては,プレッシャーの嵐状態になりました.
そこでD.I.Y.のコンセプトからは外れるのですが,原型を名古屋の私が古くからお付き合い頂いているサイン制作設営会社「アイワ工芸」さんにお願いし,作成方法も伝授いただきました.写真は制作頂いた原型を屋根に貼り付け,墨付けをしている様子です.また足場はいつもお世話になっている棟梁に「屋根足場」を組んで頂き,墨付けから塗り込みまでなんとか仕上げる事ができました.D.I.Y.はプロの技術に支えられてできるものなのかもしれません.(汗)
墨付けの様子
墨付けが終わって原型を下に下ろしたところ
下から見ているとそれほどでもないのに下すととても大きいです.
リニューアル箇所2:水の間 完成
水の間も完成しました.水の反射,映り込みの実験を重ね,ステンレスの反射板の形状を検討しました.D.I.Y.の秘訣がここでも生かされました.「極力シンプルに」です.例えばステンレスの反射板の形状は,当初曲線で円弧を描くように検討していましたが,極力シンプルな長方形の複数の構成にし,それを重ねて目指す形状にすることができました.また水漏れとの戦いは,困難を究めましたが,やり直しの末防水シートを極力加工せずシンプルにし,加工しやすい木部分を加工する事で水漏れを食い止める事ができました.これももちろん棟梁にご活躍いただきましたが,館山くん,藤田くん本当にお疲れ様でした.二人の労作になりました.
光の反射する様子
これはまだ水の間が完成していない時点の写真
リニューアル箇所3: ギャラリー
水の間の前室は,ギャラリーとして設得ました.2006年以降これまでの田野倉における芸術祭の経過をパネルにして紹介しています.来訪者の方からは,「この作品見たよ」とか,「この作品はここだったのですね」など嬉しいコメントを多数頂いています.また石松が芸術祭以外で制作した風で動く作品も展示しています.お越しの際は是非ご覧ください.パネル制作は高森,小松原イケメンコンビが担当しました.
リニューアル箇所4;狐の棚田
田野倉公園の狐の棚田も綺麗になりました.7月初めから観賞頂ける状態になりました.是非ご高覧ください.朝がお勧めかな.運がいいとバックに雲海が望めますよ!こちらも水漏れとの戦いで早智子他が奮闘しました.
番外編:表札
リニューアルを記念して,我々から集落の方々へ,御礼の意を表して表札をお届けしました.と言いながら字は上手な棟梁にまたまた人肌脱いで頂きました.頭が上がりません.デザイン,制作に当たっては田崎くんが頑張ってくださいました.カンチキツネ,ポストといいコントラストになっていませんか.田崎くんお疲れ様.
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